キャンプで必要物が夜の照明器具です。普段の生活では、スイッチを入れればすぐパットつく照明器具で生活していますが、キャンプとなると照明も準備しなければならず一苦労です。キャンプ地の外気温や使う場所により最適なランプが異なり、またランプの選択が悪いと、せっかくのキャンプの雰囲気も台無しになります。煮炊きなら日本古来の七輪や石を集めた即興的なかまど、原始時代風の焚き木による肉の丸焼きなど、古風な方式から最新の方式まで選べますが、照明器具に関しては、電気になれた生活の為か提灯（ちょうちん）、油行灯（あぶら、あんどん）、灯油ランプ、ろうそくなどでは、温度、風、広さ、取扱い易さ、照度的に使用が困難です。

キャンプで最適なランプは主に、マントル（繊維状のものが灰化し強いガスの熱で発光する物、炭化ではなく灰化した灰が崩れる一歩手前状態で非常にデリケート）を使用したもの をガソリン、灯油、ガスなどで明るくするタイプの燃焼式と蛍光灯や白色ＬＥＤなどの電池式があります。

燃焼式は明るいですがテント内では、排気ガス、熱の為使えません、またマントルは消耗品で、使っていくうちに敗れたりします、水や衝撃にも弱い為、使用中突然、穴が開いたり、やぶれて使用できなくなる場合があり、そのため予備のマントルを携行して張替え（から焼き）が必要になる場合もあります。

ガソリン式ならそれにポンピングやポンピング用の保守オイル（ リューブリカント油 ）なども必要になります。ガソリンタイプは点火装置がないので着火マンなど火口の細長いライターか防水マッチなども必要になります。電池式は燃焼式に比べ取扱い簡単でテント内での使用出来るほか、燃焼系の点火、マントル交換などの補助用照明にもあると便利です。

左からコールマンガソリン（ツーマントル）、プリムス2279、プリムス2245、Gentos EX-737NX(白色ＬＥＤ)	左からコールマンガソリン（ツーマントル）、プリムス2279、新富士バーナーG-Lamp STG-27、Gentos EX-737NX(白色ＬＥＤ)
コールマンガソリン・ツーマントルは白熱電球換算３００Ｗ程度、プリムスは白熱電球換算１００Ｗ程度、新富士バーナーG-Lampはおよそ２０Ｗ弱程度、ＬＥＤランプEX-737NXは５−１０Ｗ程度

石油系のランタンが、点火の手間、手順も手入れの手間も、用具の多さも、人によってはこれが王道、キャンプだーと？

頭のねじを外し	ガラスや内部の点検	ソックスタイプのマントルの点検
燃料の準備	燃料の補給	ポンピングバルブを開き
ポンピングのふたを外し	引き出して	カップの点検後注油
中央の穴を親指でふさぎポンピング数十回	着火用の穴	ライターを差し込んで着火
燃料コックをゆっくり開き	点火完了、コック炎が出ないように徐々にを最大に	しばらくすると最大光量に

オプションでリフレクター（反射板）や、木につるす金具等あります。ツーマントルは、音がうるさいのでテーブル用には不向きです。２〜３ｍのところから全体を照らすのに最適です。あと夏場が虫の注意をこれに集中させ、テーブルにはガスランタンを使うと虫の直撃を減らせます。

ガスランタンは、寒さに弱いが、取扱い簡単、マントルの空焼きもガスで点火装置つきなので割りと簡単

▼Primus 2245

つり金具をつまむとホヤガラスが取れる	マントルの様子	敗れていないかチェック
ホヤガラス（ホヤグラス）を装着	全体の様子	ガスを少し出しながら点火ボタン
▼Primus 2279
プリムス2279	つり金具をもち	片方外し
もう片方も	ホヤガラスをとり	マントル確認
▼新富士バーナーG-Lamp STG-27
メッシュホヤは簡単に取れる	ボタンを押して下げれば点火	ボディーを回して火力調整

ガスタイプは、１０℃近くの寒さになると照度が極端に下がります。プリムスのようなタイプは、レギュラーガス２５０Ｇ／５００Ｇは１５〜１８度ぐらいに下がると照度が低下気味になり、気化促進機構付きの２５０Ｔタイプは１５度ぐらいから、５００Ｔタイプなら１０℃ぐらいで照度低下が著しくなりだします。それより寒い場合は、器具により使用できない場合がありますがプロパンミックス系のガスを使用します。低温でガスストーブのように火力が弱まりお湯が沸かず使えないとゆうことはランタンではないので、とりあえず使えることは使えます。

	プリムス２２４５は、小型で明るい、プリムス2279は（現在廃番）柔らかく静かな灯り、

コールマンにはツーマントル、シングルマントルとバリエーションがありまたガスタイプもあります。 新富士バーナーG-Lamp STG-27は、マントルが無くてもレバー切り替えでろうそくのような明かりにする機能もついています。 白色ＬＥＤタイプのGentos EX-737NXは、明るさは２段階しかないですが、２秒に１回程度点滅する緑色の小さな弱い光の暗闇でランプの位置がわかるマーカーが付いています。多少の防水・防滴機能もあり、 家で災害対策用、防災用品としてもつかえる為便利で、このほかにも色々なバリエーションがあり、通常はアルカリ単三電池である程度の寒さまで使えますが、使い捨て型一次電池のリチウム（単三型リチウム電池）などを使うと、氷点下の寒さでも使用可能です。
乾電池もガス同様に低温に弱く、白色ＬＥＤなどの消費電力の低いものでは影響が少ないですが、蛍光灯ランタンなど消費電力の大きいものは低温の影響が現れるのが早いので予備を少し多めに携行します。