せっかくとった浅蜊も塩抜きを丁寧にやらないと旬の風味が台無しです。下手な砂抜きや保存をするとスーパーの浅蜊よりまずいものになります。子供たちや味覚の乱れた大人たちの食教の為にも旬の味覚の上手な砂抜きを

潮干狩りした海岸の海水を浅蜊とべつに密閉容器に入れてその海水で砂抜きすると、浅蜊の風味と磯の香りが保たれ料理したときに違いがでます。また砂抜きの温度は取れた海岸の温度が最適です、２０℃前後が最適で、１５度でも砂抜きに時間はかかりますが大丈夫です。２５度程度と水温が高いと体力を消耗し味が悪くなります。温度が高いときは、氷を２〜３粒、入れて温度を下げましょう、１０℃以下の温度が低すぎる場合は、暖かい部屋に入れて温度を上げましょう。（無理に温度を上げない）

塩抜き時間は、およそ４時間ぐらい、長いと死んだ浅蜊が腐敗する可能性が高く、生きている浅蜊も体力を消耗、もしくは酸欠で味が落ちるか、死んでしまいます。平積みして、浅蜊の吐いた砂を別の浅蜊が吸わないように重ねないでおくと短時間で砂抜きできます。

取れたてのアサリは元気がいい、海水を勢いよく飛ばすので、風呂場で行う等注意が必要。	アサリは熱に弱いのでクーラーボックス(最強：真空断熱材使用のDiwa Provisor、普通：コールマンなどのクーラーボックス、普通 ソフトクーラーボックスなど)使用をお勧め（行きは冷やしたお茶などをいれて）	クーラーボックスなどに付属のスノコ（なければざるなどで）に網ごと入れる運ぶときは海水なし、家に持ち帰りこのまま砂抜きする。スノコと網でアサリが吐いた砂を再度吸い込むのを防止する。
車移動でクーラーボックスがあれば便利ですが、無い場合は、バケツに網ごと入れて、海水を入れたペットボトルをバケツの周りに並べるように配置し、まとめて一緒にゴミ袋などで包むと（または、かぶせる）温度上昇が遅れる場合もあります。電車などの場合は、ソフトクーラーバッグなどもべんりです。

浅蜊は暗闇を好みます。あと静かな場所も好みます。こどもが珍しがって四六時中チョッカイを出していると、水管を引っ込めてしまい、砂を吐き出しずらくなります。

砂抜きは、つめすぎないで、平たく並べるように、重なると上の貝が吐いた砂を下の貝吸い込む為、また底に貝がいると下に沈殿した砂をまた貝がすうので網やザルなどにいれて砂が落ちるように。

取れたてのアサリは、砂抜きのときに、物音に驚いたときなど、海水を１ｍ程度飛ばしますので、電気製品など濡れてはまずいものを近くに置かないように。軽くふきんなどで蓋をするとよいでしょう。

浜からアサリを持ち帰るとき、真水（水道水）に軽く、一瞬潜らせる程度で、ちょっと殻同士をがりがり洗うと、アサリが真水におどろいて活動が鈍くなり、輸送中に無駄な動きで傷ついたり、体力を消耗したりしないようになります。そしてクーラーボックスに入れます。このときは、水や海水はいれません。

別途海水は、アサリの育った（生息している）場所の海水を、使用済みで空の２リットル程度のペットボトルか、防災用品かキャンプ用品の水タンク１０リットルや１８リットル程度の密閉ポリ容器で運びます。

アサリが生息する浜辺の海水は、汽水（きすい）とよばれ、海水と地下水や川の淡水などが混ざり塩分濃度が下がった海水で、陸の栄養と海の栄養がバランスよく混ざった、アサリにとっては過ごしやすい海水だったので、その海水の濁りのない部分を一緒に持ち帰り、自宅で、その海水で塩抜きするとうまく短時間で塩抜きできます。海水が持ち帰りが困難な場合は、３％塩水（水１リットルあたり食塩３０ｇ）塩抜きする容器は、クーラーボックスなどにスノコが付いているタイプや１００円ショップなどにもある、洗った食器を乾燥するザル（編み籠付き食器入れ）などに網ごと平たくして海水をいれて、容器を暗くし、アサリが窒息死しないようにエアーポンプで空気を送ると尚いいようです。

砂抜きが済んだアサリは、ザルに上げて１時間以上塩抜き（海水を吐き出させる）ます。塩分が気になる場合など、流水で殻をこすりあわせながら洗います。その後料理します。それでもアサリの中に塩分が残っていて塩分の高い料理になる場合がありますので、味付けは押さえ気味に。あまったら湿らせた新聞紙に包んで冷蔵庫で三日以内に。

▼エアーポンプで高速砂抜き、多めの海水で生存時間を延ばす
エアーポンプをつかう ホームセンターなどや熱帯魚店などで扱っている９８０〜１２８０円程度のニッソー製かその他のメーカのエアーポンプを使うと浅蜊の砂抜きが比較的早く行えます。写真は逆流防止弁と空気量調整つまみつきのポンプ。	海水は汚れたら新しい海水に入れ替えるとすこし長生きします。（海水を多く持ち帰る必要あり）
熊手などで傷つけていなければ、２〜３時間で砂抜きできます。無傷で元気な浅蜊だけなら、２０℃で海水を数回濁ったら新しいものに替えられれば２日程度生存します。傷の付いた浅蜊は、すぐ死に腐敗しますので注意してください。

▼短期保存
濡らした新聞紙にくるんで冷蔵庫	冷凍する
３日ぐらい	風味、食感は悪くなります。最悪あまった場合に

アサリの味噌汁に	アサリの酒蒸し　バター風味で

潮干狩りに必需品リスト

• 熊手、網、ザル・ふるい
  熊手などは、潮干狩り場によってはサイズ制限がある場合があるので注意、いいものを買っても意外と現場と合わない場合があるので１００ショップのものでも可、目の荒い古いや網なら小さなアサリや殻、子砂利や石などをふるい落とすことが出来ます。１００円ショップのカゴも使えます。
• ネット・魚籠（ビク）状の・・・
  潮干狩り用ネットや魚籠のように腰につけられるものは行動しやすい。
• バケツや持ち帰り用容器・・
  取ったアサリはとりあえずネットなどにいれてバケツはひっくり返して使うと椅子代わりになる。電車で移動する場合はキャスター（コロ）付きなどが便利。車の場合、密閉容器から水分が漏れる場合のために１００円ショップなどであるレジャーシートを敷くと安心です。けして海水の入ったバケツで運ばないように、車のゆれやアサリが海水を飛ばす場合があります。
• 空のペットボトルなど
  海水を持ち帰る為の容器
• 手袋・軍手など
  手を砂や貝殻片から守る、海水でふやけた指は、砂で肌荒れするので砂やアサリは時下に触れないほうがよい。
• 古い靴下、古い運動靴、雨靴、足袋（タビ）
  携帯や車のキーレスエントリやＩＣカード類、財布などを海水から守る、ポリ袋など
  足を貝殻や空き缶、ガラス片から守るもの、ビーチサンダルなど指が出ていると怪我する場合も
• ジップロックなどのナイロン密封袋
  携帯や車のキーレスエントリなどぬらすと機能しなくなり帰れなくなる可能性も、ＥＴＣカードなどＩＣカード類も注意かもしれません。財布などを海水から守る、ポリ袋など
• ゴミ袋
  ビニール袋は余分に持ってゆけば、その他にも色々便利
• バンドエイド・消毒液など
  手袋などをしていても意外と小さな傷や怪我をする場合の応急用。
• 安物の合羽
• 帽子、日焼け止め、サングラス？目薬？
  春の海は、寒くても紫外線は十分にあり、冬で免疫の下がった肌などは、夏の海よりダメージは大きい肌荒れ、シミの原因に
• タオル・着替え
  しりもちや以外な処泥などが、そのままだと車が海水に、電車ならちょっと恥ずかしいことに、タオルは首に巻くとマフラー代わりにも
• お弁当・お茶などの飲み物
  潮干狩り場は意外と不便なところにある場合があるので、ピクニック気分でお弁当持参（砂場は温度上昇が早いので食中毒に注意、ギンギラギンのクーラーバックなどが便利）